現役美容師おすすめのシャンプー成分
薬用シャンプーではげるって嘘?成分から美容師が詳しく解説

薬用シャンプーを使い始めてから、「なんだか抜け毛が増えた気がする」「はげるって聞いたけど大丈夫?」と不安になったことはありませんか。
ネットや口コミを見ると、薬用シャンプー=頭皮に強そう、はげやすそう、というイメージを持つ方も少なくありません。
ただ、美容師として日々多くの頭皮や髪を見てきた立場から言うと、薬用だからはげるという単純な話ではないのが実情です。
この記事では、なぜそんな噂が広まったのか、成分や仕組みの面から整理しつつ、実際に気をつけるべきポイントを美容師目線でわかりやすく解説していきます。
✔本記事のテーマ
監修者

中村良太(オーナー中村)
2003年:大阪美容専門学校卒業
2001年〜2014年:府内美容室在籍
2014年8月:Hair Room Donico開業 美容師歴23年
▶▶ 美容師免許、管理美容師免許(美容師・管理美容師免許の概要)
著者

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薬用シャンプーではげるって本当?

「薬用シャンプーを使うとはげる」という話を見聞きして、不安になる方は少なくありません。
ただ、美容師として現場で多くの頭皮を見てきた立場から結論を言うと、薬用シャンプーそのものが原因で薄毛が進行することは基本的にありません。
薬用シャンプーは医薬部外品に分類され、フケ・かゆみ・炎症など頭皮トラブルを防ぐ目的で有効成分が配合されています。
毛根や毛母細胞を壊したり、髪を抜くような成分は認められていないのが前提です。
ただし、「はげた気がする」と感じるケースがあるのも事実です。
これは洗浄力や使用感が合わず、乾燥やつっぱりを感じたり、シャンプーを切り替えたタイミングで自然に抜ける髪が目立ったりすることが主な原因です。
つまり問題は“薬用かどうか”ではなく、頭皮状態や使い方との相性。
正しく選び、適切に使えば、薬用シャンプーはむしろ頭皮環境を整える選択肢のひとつになります。
なぜ「薬用シャンプー=はげる」という噂が出たのか?

「薬用シャンプー=はげる」という噂が広まった背景には、実際の成分リスクよりも“使用後の体感変化”が大きく影響しています。
薬用シャンプーはフケやかゆみ、ベタつきを抑える目的で作られているため、洗い上がりがさっぱりしやすく、これまでしっとり系のシャンプーを使っていた方ほど違いを強く感じやすくなります。
その結果、乾燥やきしみを「頭皮が悪くなった」「抜け毛が増えた」と誤解してしまうケースが少なくありません。
また、シャンプーを切り替えた直後は、自然に抜ける髪が排水口に目立ちやすくなる時期と重なることも多く、「薬用に変えたら抜けた」という印象が残りやすい傾向があります。
そこに口コミやSNSの体験談が重なり、不安が増幅されて噂として定着していきました。
美容師の立場から見ると、原因は成分の強さではなく、相性や使用タイミングによる錯覚であることがほとんどです。
「はげる」と感じやすい人に共通する原因

「はげる気がする」と感じやすい人には、いくつか共通点があります。
まず多いのが、頭皮が乾きやすい状態のまま、さっぱり感の強い薬用シャンプーを使っているケースです。
洗った直後はスッキリしても、時間がたつとつっぱりやムズムズ感が出やすく、それを頭皮トラブルや抜け毛の前兆だと不安に感じてしまいます。
また、シャンプーを変えた直後は、もともと自然に抜ける髪が排水口に目立ちやすくなり、「急に抜け毛が増えた」と錯覚しやすい時期でもあります。
さらに、ゴシゴシ洗いや長時間のすすぎすぎなど、洗い方の影響で頭皮に余計な刺激を与えている場合も少なくありません。
美容師として見ると、問題は髪が抜けることそのものより、頭皮状態とケア方法のズレにあります。そこを整えるだけで、不安が和らぐケースは多いです。
薬用シャンプーと市販シャンプーとの違い

| 比較項目 | 薬用シャンプー | 市販シャンプー |
|---|---|---|
| 分類 | 医薬部外品 | 化粧品 |
| 主な目的 | フケ・かゆみ・炎症など頭皮トラブルを防ぐ | 髪のなめらかさや香り、使用感を重視 |
| 有効成分 | 国に認められた有効成分を配合 | 有効成分という区分はない |
| 洗い上がり | さっぱり・軽く感じやすい | しっとり・指通り重視のものが多い |
| 洗浄力の傾向 | 頭皮を清潔に保つバランス型 | マイルド〜しっとり重視まで幅広い |
| 向いている人 | フケ・かゆみ・ベタつきが気になる人 | 髪の質感やダメージケアを重視する人 |
| 薄毛リスク | 薄毛を進行させる根拠はない | 同様に直接の因果関係はない |
| 注意点 | 頭皮状態に合わないと乾燥を感じることがある | 頭皮悩みの改善目的には物足りない場合も |
薬用シャンプーと一般的な市販シャンプーの大きな違いは、目的と位置づけにあります。
薬用シャンプーは医薬部外品に分類され、フケ・かゆみ・炎症など、頭皮トラブルを防ぐための有効成分が認められた範囲で配合されています。
一方、市販シャンプーの多くは化粧品に分類され、洗い心地や香り、髪のなめらかさといった使用感を重視したものが中心です。
ここで誤解されやすいのが、「薬用=強い」「刺激がある」というイメージですが、実際はそう単純ではありません。
薬用シャンプーは頭皮の状態を整えることが目的で、必ずしも洗浄力が強いわけではありません。
ただ、仕上がりが軽く感じやすいため、しっとり感を求める人には物足りなく感じることがあります。
美容師としては、どちらが良い・悪いではなく、頭皮の悩みを優先するか、髪の質感を優先するかで選ぶものだと考えています。
薬用シャンプーで失敗しないための選び方と主な有効成分

| 有効成分名 | 主な効果 | 美容師目線での補足 |
|---|---|---|
| グリチルリチン酸ジカリウム | 炎症を抑え、かゆみ・赤みを防ぐ | 頭皮トラブルの定番成分。刺激が強い印象を持たれがちだが、穏やかに整える方向 |
| ピロクトンオラミン | フケの原因菌の増殖を抑える | 脂性フケ・ニオイ対策向き。抜け毛を引き起こす成分ではない |
| ミコナゾール硝酸塩 | 真菌の増殖を抑え、フケ・かゆみを防ぐ | 頭皮環境が乱れている人ほど使用感の変化を感じやすい |
| サリチル酸 | 古い角質をやわらかくして落としやすくする | 角質ケア成分。乾燥気味の人は使用頻度に注意 |
| イソプロピルメチルフェノール | 雑菌の繁殖を防ぎ、頭皮を清潔に保つ | ニオイ対策系。洗いすぎとの併用で乾燥を感じることも |
| センブリエキス | 血行を促し、頭皮を健やかに保つ | 育毛系のイメージが強いが、あくまで環境ケア目的 |
薬用シャンプーで失敗しないために大切なのは、「薬用かどうか」よりも、自分の頭皮状態に合っているかを基準に選ぶことです。
フケやかゆみ、ベタつきが気になる場合は、抗炎症や皮脂バランスを整える有効成分が配合されたものが向いています。
一方で、乾燥しやすい頭皮の方がさっぱり感だけで選んでしまうと、洗い上がりの軽さが不安につながりやすくなります。
主な有効成分には、頭皮の荒れを防ぐものや、かゆみを抑えるものなどがありますが、これらは髪を抜くための成分ではありません。
あくまで頭皮環境を安定させるためのサポート役です。
美容師としては、成分名だけで判断せず、洗った後のつっぱり感や違和感が出ないかを確認しながら使うことが、失敗を防ぐ近道だと感じています。
美容師の結論|薬用シャンプーではげることはある?

美容師としての結論をはっきり言うと、薬用シャンプーを使ったことが直接の原因で薄毛が進行することはありません。
薬用シャンプーは医薬部外品として、有効成分の配合量や安全性が厳しく管理されており、毛根や毛母細胞を傷めるようなものではないからです。
日々サロンで頭皮を見ていても、「薬用シャンプーに変えたからはげた」というケースに出会うことはほとんどありません。
ただし、誰にでも同じように合うわけではないのも事実です。
洗い上がりが軽く感じたり、乾燥しやすくなったりすると、「抜け毛が増えたのでは」と不安になることがあります。
これは薄毛が進行したのではなく、頭皮状態やケアの方向性が合っていないサイン。美容師として大切だと感じるのは、薬用かどうかに振り回されず、自分の頭皮にとって心地よいかどうかを基準に選ぶことです。
正しく選び、使い方を見直せば、薬用シャンプーは頭皮環境を整える心強い選択肢になります。
