現役美容師おすすめのシャンプー成分
デオコシャンプーを使うとはげる?抜け毛が増えるって本当?美容師が解説

「この前ネットで見たんですけど…デオコのシャンプーって、使うとはげるって本当ですか?」
ある日、常連のお客様が少し心配そうに、そんな質問をしてきました。
美意識が高くて、髪も丁寧にケアされている方だけに、その不安もよく分かります。
実際、【デオコシャンプー】にはラクトンなどの成分が含まれており、年齢による頭皮の変化にアプローチする処方です。
ですが、“はげる”とか“抜け毛が増える”といった噂は、正しい使い方や髪質に合っていないことが原因のケースがほとんど。
この記事では、美容師の立場から【デオコシャンプー】と抜け毛の関係について、口コミも交えながら徹底解説します。
本当のところが気になる方、ぜひ最後まで読んでみてください。
✔本記事のテーマ
監修者

中村良太(オーナー中村)
2003年:大阪美容専門学校卒業
2001年〜2014年:府内美容室在籍
2014年8月:Hair Room Donico開業 美容師歴23年
▶▶ 美容師免許、管理美容師免許(美容師・管理美容師免許の概要)
著者

「Hair Room Donico」は、癒しと美しさを追求するヘアサロン。アットホームな空間で、経験豊富なスタイリストが丁寧なカウンセリングを行い、髪質やライフスタイルに合わせた施術をご提供。お客様が自分らしく輝けるスタイルを提案し、心地よい時間を提供します。
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なかむラボでは、以下の6つのポイントでシャンプーの比較検討を行っています。
▶洗浄力◀
マイクロスコープで中村がシャンプー前後の頭皮の汚れをチェックし、洗浄力の強弱を検証しています。
▶泡立ち具合(起泡力)◀
シャンプーモニターに中村がシャンプーを行い、泡立ち具合を確認しています。
▶頭皮のすっきり感◀
スキンチェッカーで頭皮に残る水分量と油分を確認し、シャンプーを流す際の泡切れ具合を中村が確認しています。
▶髪のきしみ具合◀
中村がタンパク変性テストで髪への負担を確認しつつ、モニターにドライ前の濡れた髪のきしみ具合を確認してもらっています。
▶香り◀
シャンプーモニターにシャンプー中とドライ後の香りを評価してもらっています。
▶髪のまとまり感◀
シャンプーモニターにドライ後の髪の質感やまとまり具合を評価してもらっています。

| 商品名 | デオコスカルプケアシャンプー |
| メーカー | ロート製薬/デオコ(DEOCO) |
| 洗浄成分 | ラウレス硫酸Na、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、ラウリルヒドロキシスルタイン、コカミドDEA、インステアラミドプロピルベタイン |
| 洗浄力の強さ | やや強めの洗浄力 |
| 仕上がりの質感 | さっぱり、さらさら |
| 香り | スウィートフローラルの香り(甘さのある香りを基調としたフローラル調) |
| 参考価格 | 1,222円/450ml, |
| 写真の出典元 | https://www.amazon.co.jp/ |

デオコではげる可能性はある?|美容師の結論

結論からお伝えすると、デオコシャンプーを使ったからといって、それが原因で薄毛が進行したり、はげる可能性は極めて低いと美容師として考えています。
シャンプーはあくまで「汚れを落とす洗浄剤」であり、毛根や毛母細胞に直接ダメージを与えて脱毛を引き起こすような処方ではありません。
一方で、「抜け毛が増えた気がする」「以前より地肌が目立つ気がする」と感じる人がいるのも事実です。
ただしこれは、シャンプーそのものが薄毛を引き起こしているというより、洗浄力の変化によって頭皮環境や洗い上がりの感覚が変わった結果、抜け毛を意識しやすくなっているケースがほとんど。
特に、皮脂が多めの人やニオイ対策を目的に使い始めた人ほど、洗い上がりがさっぱりする分、「抜けた毛」に目が向きやすくなります。
つまり、デオコ=はげる、抜け毛が増えると短絡的に結びつけるのは正確ではありません。
重要なのは、今の抜け毛が一時的なものなのか、頭皮状態や生活習慣を含めた別の要因が関係していないかを冷静に見極めること。
この点を踏まえて、「なぜデオコシャンプーではげると言われるのか」について、もう少し具体的に掘り下げていきます。
デオコシャンプーではげると言われる理由【抜け毛を感じるのはなぜ?】

デオコシャンプーが「はげる」「抜け毛が増える」と言われてしまう背景には、実際の脱毛とは別のところで起きている“勘違いしやすい現象”が重なっています。美容師として現場で相談を受ける中でも、この誤解はとても多いと感じます。
まず大きいのが、抜け毛は誰にでも毎日起こっているという事実です。1日に50〜100本程度の自然脱毛は正常範囲ですが、シャンプーを変えた直後は排水口や手に絡まる毛が目に入りやすくなり、「急に増えた」と錯覚しやすくなります。
特にデオコは洗い上がりがさっぱりしているため、指通りの変化で抜け毛の存在に気づきやすいのです。
次に、タイミングの問題もあります。季節の変わり目や、ストレス・睡眠不足が重なった時期は、もともと抜け毛が増えやすくなります。
その時にたまたまデオコを使い始めると、「原因はシャンプーだ」と結びつけてしまいがちです。しかし実際は、生活リズムやホルモンバランスの影響を受けているケースが大半。
さらに、SNSや口コミの影響も無視できません。「抜け毛が増えた」「合わなかった」という体験談は拡散されやすく、目にすると不安が増幅されます。
すると、自分の抜け毛にも敏感になり、普段なら気にしない本数でも“異常”に感じてしまう心理状態に陥ります。
このように、デオコシャンプーではげると言われる理由の多くは、抜け毛そのものではなく“抜け毛の見え方・感じ方”の変化によるものです。
次の章では、さらに踏み込んで「洗浄成分やラクトンが本当に抜け毛の原因になり得るのか」を、美容師の視点で整理していきます。
含まれる洗浄成分が抜け毛の原因?【ラクトンで薄毛になるは誤解】

| 気になるポイント | 実際のところ | 美容師の補足 |
|---|---|---|
| 洗浄成分が強い? | 強すぎるわけではない | さっぱり感があり、洗浄力の“体感”が強く出やすい |
| 洗浄成分で抜け毛が増える? | 直接の原因にはなりにくい | 抜け毛は毛周期によるものが大半 |
| ラクトンで薄毛になる? | ならない | ニオイケア目的の成分で、育毛阻害作用はない |
| 抜け毛が増えた気がする理由 | 見え方・意識の変化 | 排水口や指に付く毛に気づきやすくなる |
| 本当に注意すべき点 | 頭皮との相性 | 乾燥しやすい人は使用感に注意 |
デオコシャンプーについて調べていくと、「洗浄成分が強いから抜け毛が増えるのでは?」「ラクトンが薄毛に悪影響なのでは?」といった声を見かけます。ただ、美容師の立場から見ると、この認識にはいくつか誤解が含まれています。
まず、洗浄成分について。デオコはニオイケアを重視した処方のため、洗い上がりは比較的すっきり感じやすい傾向があります。
ただし、これは「脱脂力が極端に強い=毛が抜ける」という話ではありません。抜け毛は毛根の働きや成長サイクルによって決まるもので、シャンプーの洗浄成分が直接、毛を抜けさせることは基本的にありません。実際に、洗浄力が適度にあることで皮脂汚れが落ち、頭皮環境が整う人も多くいます。
次に、「ラクトンで薄毛になる」という点ですが、これは明確に誤解です。ラクトンはデオコの特徴でもあるニオイケア成分で、加齢によって発生しやすい不快臭を包み込むために配合されています。
育毛を妨げたり、毛根にダメージを与えたりする性質の成分ではありません。成分名の響きだけで「強そう」「刺激がありそう」と感じてしまうケースが多いですが、薄毛との直接的な因果関係は考えにくいのが実情です。
ただし注意したいのは、「悪い成分だから抜け毛が起きる」のではなく、頭皮状態に合っていない場合に違和感が出ることがあるという点です。
皮脂量が少ない人や乾燥しやすい頭皮の場合、洗い上がりを強く感じすぎて、かゆみやつっぱり感が出ることがあります。その結果、「なんとなく抜け毛が増えた気がする」と不安につながるケースはあります。
つまり、洗浄成分やラクトンそのものが薄毛の原因になるのではなく、自分の頭皮コンディションとの相性がポイントということ。
「デオコが合わない可能性がある人」を美容師が解説

| 合わない可能性がある人 | 起こりやすい反応 |
|---|---|
| 頭皮が乾燥しやすい | つっぱり・かゆみを感じやすい |
| カラー・パーマを頻繁にしている | 刺激感が出やすい |
| 抜け毛・ボリューム低下が気になっている | 抜け毛が増えたように感じやすい |
| 皮脂が少なめ | 洗い上がりが強く感じやすい |
| ニオイ・皮脂が多い | さっぱり感を得やすい |
デオコシャンプーはニオイケアに特化した処方のため、万人向けではありません。美容師として見ると、「合わない」と感じやすい人には共通点があります。
まず、頭皮が乾燥しやすい人。皮脂量が少ない状態でさっぱり系の洗浄感が加わると、つっぱりや軽いかゆみが出やすくなります。この違和感が続くと、抜け毛が増えたように錯覚しやすく、不安につながります。
次に、カラーやパーマを頻繁にしている人。薬剤の影響で頭皮が敏感になっている場合、洗浄力そのものより“刺激感”を強く感じることがあります。これは薄毛ではなく、頭皮コンディション低下のサインです。
また、すでに抜け毛やボリューム低下を気にしている人も注意が必要です。日常的な脱毛量に過敏になっているため、シャンプー変更をきっかけに不安が増幅しやすくなります。
一方、皮脂やニオイが出やすい人にとっては、デオコの使用感が快適に働くケースも多いです。重要なのは、評判ではなく今の頭皮状態との相性。違和感が出た場合は、無理に使い続けず頻度調整や保湿ケアを加えるだけでも印象は大きく変わります。
デオコシャンプーについてよくある質問

デオコシャンプーは、年齢とともに気になるニオイや頭皮ケアにアプローチするアイテムとして、多くの方に支持されています。
一方で、美容室でも「デオコって女性専用?」「男性でも使える?」「抜け毛に影響ある?」といった質問をよく受けます。
また、使い心地や香り、成分の安全性など、実際に使う前に確認しておきたいポイントも多いですよね。
この記事では、美容師としての専門的な視点から、デオコシャンプーに関するよくある質問をわかりやすく解説します。
購入を検討している方や、すでに使っているけど不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
デオコシャンプーを使うと本当に抜け毛は増えますか?
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デオコシャンプーが直接、抜け毛を増やす可能性は低いと考えられます。抜け毛の多くは毛周期による自然脱毛で、シャンプー変更をきっかけに「目につきやすくなる」ことで増えたように感じるケースがほとんどです。実際の脱毛量ではなく、見え方の変化で判断しないことが大切です。
デオコシャンプーは薄毛やはげの原因になりますか?
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シャンプーが原因で薄毛やはげが進行するケースは考えにくいです。薄毛は遺伝やホルモン、生活習慣、頭皮環境など複合的な要因で起こります。デオコはニオイケアを目的とした処方で、毛根や発毛機能に直接悪影響を与える成分は含まれていません。
ラクトン配合と聞くと頭皮に悪そうですが大丈夫ですか?
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ラクトンはニオイケアを目的とした成分で、薄毛や抜け毛を引き起こす作用はありません。成分名の印象から不安に感じる人もいますが、育毛を妨げるものではなく、加齢臭対策として配合されています。成分そのものより、頭皮との相性が重要です。
抜け毛が気になった場合、デオコシャンプーはやめるべきですか?
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すぐに中止する必要はありませんが、違和感が続く場合は見直しをおすすめします。洗う頻度を減らす、頭皮の保湿ケアを取り入れるなどで改善することも多いです。それでもかゆみや不快感が続く場合は、今の頭皮状態に合っていない可能性があります。
まとめ|噂に振り回されず“頭皮のサイン”を見る

デオコシャンプーを使ったからといって、それだけで薄毛が進行したり、はげると考える必要はありません。
「抜け毛が増えた気がする」「合わないかもしれない」と感じる背景には、洗い上がりの変化やタイミング、頭皮状態との相性といった要素が重なっているケースがほとんどです。
シャンプー選びで大切なのは、噂や口コミに振り回されることではなく、今の頭皮がどんなサインを出しているかを見ること。
つっぱりやかゆみ、違和感が続いていないか、逆にベタつきやニオイが軽減されているかを冷静に観察するだけでも、合っているかどうかは判断できます。
不安を感じたときは、すぐに「はげるかもしれない」と結論づけるのではなく、使用頻度を調整したり、保湿ケアを取り入れたりといった小さな見直しから始めるのがおすすめです。
シャンプーは万能薬ではありませんが、頭皮環境を整えるための土台にはなります。噂よりも自分の頭皮の変化に目を向けることが、後悔しない選び方につながります。

